音[ピアノ]とコトバ[語り]でたどるロシア音楽の世紀末と革命。

ロシアは辺境の遅れた国であった。そのことを最も感じていたのは他でもないロシアの芸術家たちで、ヨーロッパが遥か東洋の見知らぬ国の絵に夢中になっていたころ、ロシアはヨーロッパに焦がれもがいていた。そしてプーシキン、トルストイ、ドストエフスキーという文豪を生み出し、チャイコフスキー、ロシア5人組という天才音楽家たちが登場する。のちに「金の時代」と言われた19世紀末である。しかし帝政に対する国民の不満は、日露戦争の敗北で一気に高まり最初の革命がおこり、やがて勃発した第一次大戦への参戦。その混乱の中で1917年の革命に至る。この歴史上初めての社会主義革命は芸術にも引火し、新たな芸術があぶりだされてくる。これを“ロシアルネサンス”または“銀の時代”と呼んでおこう。未来派、アヴァンギャルド、構成主義…こういうものが次々と現れ、ロシア芸術は一気に花開く、と思われたがスターリンの登場で花はむしり取られ、ロシアの地から逃げ出すことになっていく…

「手紙シリーズ」~ショパン、印象主義につづくシリーズ第3弾は“音楽の革命”を生きた音楽家たちへのオマージュである。


出演: 石原佳世・岡崎章(ピアノ)、小菅絋史(語り)

主催:サラマンカホール

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